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The Song Remains the Same
レッド・ツェッペリン 狂熱のライブ (1976) USA 137min.
Introduction 序盤アウトライン
1973年、英国の地で思い思いのオフを過ごしていたバンドメンバーのもとに一通の手紙が届けられる。翌日から開始されると云う演奏ツアーへの参加要請を手にしたメンバーらが向った先は、ロックの殿堂とも呼ばれる米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンだったーー
Various Note メモ
1973年7月27日から連夜3日間の日程で行われたMSGでの公演を収録したドキュメント作品。同年の夏の米国ツアーのフィナーレとして行われたMSGでの公演だが、劇場長編としてフィルムに収めると云うこの企画は当該ツアーを行っていた最中に急遽持ち上がったものだった。同年5月、メガホンを取ったピーター・マソットがバンドの辣腕マネージャーとして知られる元プロレスラーのピーター・グラントに接触、当初は拒絶していたグラントも同年7月には撮影を承諾、急遽米国に飛んだマソットによって舞台裏のショットが収録された後、ボルティモアとピッツバーグでのテスト撮影を経てMSGでのツアー最終公演が収録されている。私生活を映し出すカットやさまざまなシュールなカットなどは、同年夏のツアーが終了した後、英国に戻ってから収められたもの。あの魔法使いを演じるペイジや円卓騎士風のプラント、エレピのサウンドなのに巨大なパイプを弾くジョーンズ、そして、怪気炎上げるボンゾとマネージャーのグラントをフィーチャーした冒頭のギャングアクションなど、映像アーカイヴが極めて少ない事でも知られるツェッペリンの面々にしてみれば、ステージシークエンスを基調とする記録フィルムにドッキングする形でのこれらの満を持しての撮影と云う体験は、ある種のストレス解消と達成感を得ての仕事だったのではないだろうか。
03年、オムニバス形式のDVDリリースと云う形で陽の目を見る事になるツェッペリンのさまざまな映像アーカイヴだが、そもそも、ピンからキリまでと云ったクオリティで闇市場リリースが果されていた70年1月9日のロイヤル・アルバート・ホールでのギグの模様を収録した映像が最初期の記録映像として存在していたもので、69年には1stトップの「コミュニケイション・ブレイクダウン」のプロモクリップまでが制作されていた。ただ、一世を風靡していた70年代当時の人気を考慮すれば、やはり、この稀少な映像アーカイヴのストックには納得も行かない所。警察に先導されての物々しい警備体勢で空港からMSGに向う面々を映し出す本作だが、これも当時のリアルな状況を写し出したもの。その人気を考慮すればバラエティに富んだ記録映像が数作品程度残されていても不思議ではないと云った所だが、映像の収録に拒否反応を示していた件については、寄せ集めのオーディエンスを前に行われたと云う69年のフランス国営放送"Tous En Scene"への出演が契機となってしまったと云う説が真しやかに囁かれてはいるものの、その真実の理由は別の所にあったのではないだろうか。肖像権への侵害を極度に問題視するグラントが、そのさまざまな国で告発する際、それぞれに異なるプロセスを踏まえると云う面倒を回避していたように思えるのである。本作の劇中では、バンドグッズの違法販売を黙認する会場スタッフとのひと悶着も収録されている。
共同名義でクレジットされる監督のジョー・マソットとピーター・クリフトンだが、その実情は、73年のツアーアーカイヴとプライベートショット、ステージショットを補足する74年シェパートン・スタジオでの撮影などを監修したマソットが解任された後、76年10月21日(NY)に封切られる最終カットまでの編集作業をピーター・クリフトンが担当したと云うもの。
欧米では映像の公開とほぼ同時にリリース(76年10月22日)された2枚組のサントラLPだが、映像が77年7月に封切られた日本では、サントラと云う言葉にもピンと来るものがなく、ダブルアルバムながらも未曾有のヒットを記録した75年の「フィジカル・グラフィティ」や本作直前にリリースされた「プレゼンス」のナンバーが然るべく1曲もフィーチャーされていない曲目リストには当惑した記憶などもある。73年のMSG公演だとは知りながらも、何となく釈然としなかったのだ。アナログディレイと云ったエフェクト類には精通していなかった少年期に耳にした作品だった為に、後に映像を見てボウを使っていたと云う事を知る「幻惑されて」でのペイジのパフォーマンスなどには驚かされたりはしたのだが。
熱心なファンによって、その殆どがオーヴァーダブなしだったと認知されている音声トラックだが、映像を見れば明らかな通り、「天国への階段」でのジョーンズによるメロトロンは微妙にオーヴァーダブされているもので、全体的には映像と音声のリンクに多少の難も見受けられる。ただ、突如バランスの変貌する4chミキシングやステレオミキシングでの基本的なコンソールのバランスなどは、73年のステージを収録した映像作品だと云う事を考慮すれば文句は云えない所で、ロックファンなら誰しもが憧れていた70年代最強の「キャラクター」が乱舞する映像を目の当たりにしてブー垂れるなど筋違いも甚だしいと云った所。
サントラ「永遠の詩 (狂熱のライヴ) 」は、全英1位、全米2位を記録。サントラと映像シークエンスでは曲順が違っているが、サントラは映像未収録の「祭典の日」を収録、映像の方では、サントラ未収録の「ブラック・ドッグ」「貴方を愛しつづけて」「ハートブレイカー」、ライヴのシークエンス以外では「オータム・レイク」「ブロン・イ・アー」などが楽しめる。あと、ジョン・ポール・ジョーンズのウィットも。



製作スタッフ
Staff
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
監督
Directed by
ピーター・クリフトン
Peter Clifton
ロックンロール The London Rock and Roll Show
パンク・ロック・ムービー
 The Punk Rock Movie (1978) (producer)
ジョー・マソット
Joe Massot
ワンダーウォール Wonderwall
ウェスタン・ロック ザカライヤ Zachariah
ザ・ライダー The Rider
製作総指揮
Executive Producer
ピーター・グラント
Peter Grant
* ツェッペリンのマネージャー/劇中にも登場
脚本
Written by
ソウル・タートルトーブ
Saul Turteltaub
* ジョン・タートルトーブの父親
Jackie Gleason and His American Scene Magazine (tv)
The New Dick Van Dyke Show (tv)
撮影
Cinematography by
アーネスト・デイ
Ernest Day
サファリの英雄(未) Visit to a Chief's Son
ピンク・パンサー4 Revenge of the Pink Panther
スフィンクス Sphinx
インドへの道 A Passage to India
フィル・パーメット
Phil Parmet
ベイビー・スネイクス(未) Baby Snakes
ストリート・ハンター 狼が眠る街 Street Hunter
イン・ザ・スープ In the Soup
フォー・ルームス Four Rooms
編集
Edited by
ハンフリー・ディクソン
Humphrey Dixon
ローズランド Roseland
ヨーロピアンズ(未) The Europeans
カルテット Quartet
監禁(未) Paranoid
スターリングラード Enemy at the Gates
ウィンブルドン Wimbledon
音響エンジニア
sound engineer
エディ・クレイマー
Eddie Kramer
JIMI HENDRIX ジミ・ヘンドリックス Jimi Hendrix
フェスティバル・エクスプレス Festival Express
音響ミキシング
sound mixer
ジミー・ペイジ
Jimmy Page
* ツェッペリンのギタリスト/主演も兼任
特殊効果
special effects
シェリー
Shelly
 
特殊効果と照明
special effects
& lighting consultant
イアン・ナイト
Ian Knight
バーナビー警部 Midsomer Murder
(06年エピソード"Vixen's Run"に出演)
カービィ・ワイアット
Kirby Wyatt
 
挿入曲
Various Music
「ロックン・ロール」"Rock And Roll"
「ブラック・ドッグ」"Black Dog"
「貴方を愛しつづけて」"Since I've Been Loving You"
「ノー・クオーター」"No Quarter"
「永遠の詩」"The Song Remains The Same"
「レイン・ソング」"Rain Song"
「幻惑されて」"Dazed And Confused"
「天国への階段」"Stairway To Heaven"
「モビー・ディック」"Moby Dick"
「ハートブレイカー」"Heartbreaker"
「胸いっぱいの愛を」"Whole Lotta Love"
「オータム・レイク」(ペイジの登場シーン) "Autumn Lake"
「ブロン・イ・アー」(MSGへ向う途中のカット)"Bron-Y-Aur"
「天国への階段」(エンドロール)"Stairway To Heaven"
キャスト
Cast
配役
Plays
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
ジョン・ボーナム
John Bonham
Himself
Drummer
* ドラマー/80年9月25日に他界
* 74年の"Son of Dracula"に出演
ジョン・ポール・ジョーンズ
John Paul Jones
Himself
Bassist
Keyboardist
* ベーシスト兼鍵盤奏者
ヤア!ブロード・ストリート Give My Regards to Broad Street
ジミー・ペイジ
Jimmy Page
Himself
Guitarist
* ギタリスト
ロサンゼルス Death Wish II (music)
スーパー・マグナム Death Wish 3 (music)
ロバート・プラント
Robert Plant
Himself
Lead Singer
* ヴォーカリスト
* 84年の「サタデー・ナイト・ライブ」に
 ハニー・ドリッパーズとして出演
ピーター・グラント
Peter Grant
Himself
Band Manager
* ツェッペリンのマネージャー/製作総指揮も兼任
デレク・スキルトン
Derek Skilton
unknown  
コリン・リグドン
Colin Rigdon
unknown  
ジェイソン・ボーナム
Jason Bonham
Himself * ジョン・ボーナムの息子
ロック・スター Rock Star
パトリシア・ボーナム
Patricia Bonham
Herself * ジョン・ボーナムの妻
リチャード・コール
Richard Cole
Himself
Led Zeppelin Tour
Brand Spanking New Show (tv) (writer)
ロイ・ハーパー
Roy Harper
Himself Made
カーメン・プラント
Carmen Plant
Herself * ロバート・プラントの娘
カラク・プラント
Karac Plant
Himself * ロバート・プラントの息子/77年7月26日に他界
モーリーン・プラント
Maureen Plant
Herself * ロバート・プラントの妻
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