Introduction　序盤アウトライン：

ジョン少年は、動物と会話が出来ると云う特殊能力を持っていたが、息子を過剰に心配する父親によって動物を遠ざけられて以来、動物との会話を封印していた。やがて、獣医ドクター・ドリトルとして成功を収めたジョンは、美しい妻リサと２人の愛娘と共に幸せに暮らしていたが、ある日を境に動物との会話能力が蘇えってしまった事から、自分たちの声を聞いてくれると云う噂が動物界を席捲、ジョンの家には悩みを持つ動物たちが大挙押し寄せてくるようになってしまう。そして遂には、自殺願望に駆られるサーカス団のトラまでをも説得する羽目に陥ったジョンだったが、動物と会話を交わすジョンの姿に違和感を覚えた動物病院の同僚たちは、彼を精神病院送りにしてしまうーー

Various Note　メモ：

クリス・ロックによるモルモットのロドニーを筆頭に、フィル・プロクターによるアル中の猿やアルバート・ブルックスによる自殺志願の虎、レニ・サントーニとジョン・レグイザモによるネズミたち、そして、ノーム・マクドナルドによる野良犬のラッキーなど、これら粋な面々とエディ・マーフィによるダイアローグが何より面白い。このグルーヴする掛け合いは、手放しで楽しむしかないと云った所。愛らしすぎる動物たちを捉えた視覚効果も抜群の出来映え。

地上放送での幾度かの放映を経てお茶の間でも人気を博した作品だが、子供たちにとっては重要な日本語吹き替えについては、テレビ放映版とメディア版ではかなりの違いがある。実際に双方共を鑑賞してみれば、それぞれに楽しめた訳だが、まぁ、子供たちにしてみれば、どちらを先に見たかと云う所がポイントになっているようである。動物をモチーフにした作品も多様多種さまざまな訳だが、大人向けのコンテンツをさり気なく含みながらも、親子共々で楽しめると云うシナリオは、実は、何気に珍しいものだったりする。