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Staying Alive
ステイン・アライブ (1983) USA 93min.
Introduction 序盤アウトライン
かつては週末のディスコキングとして君臨しながらも、その刹那的な生き様からの脱却を図るべく、今では、ブロードウェイのダンサーを目指すトニーだったが、昼はダンスのインストラクター、夜はバーテンダーとして働く彼は、チャンスを掴む為のオーディション会場には手当たり次第に足を運んでいた。端役ながらもブロードウェイでは一足早くデビューを飾っていたダンス教室の同僚ジャッキーは、チャンスを掴めず葛藤するトニーを温かく見守っていた。そんなある日、ジャッキーが出演するステージの最終公演に足を運んだトニーは、ショーのヒロインであるローラとの接点を契機に一世一代のチャンスを手にするが、それは、ジャッキーと共に過ごした平穏な生活との決別を意味していたーー
Various Note メモ
その中盤までは、主人公トニーを屁理屈だけは一丁前の二股男と云うコントラストで描き出したシナリオだが、主役の座を得てからクライマックスまでの展開には、さまざまな意味で見所も満載。スティーヴ・インウッド演じる振付師が自信を失ったトニー(トラヴォルタ)に「自分の思い通りに相手を変えようとは思うな。自分自身を変えろ。」と檄を飛ばすカットが登場するが、実は、ここからが面白い。若さ故に未熟だったトニーは、最低の二股男と云った汚名も返上し、人間的に成熟すると同時にポジティヴな人間に生まれ変わる訳である。健気な事この上ないジャッキー(シンシア・ローズ)が、ようやく報われると云う展開も好感度100%。トニーの母親役ジュリー・ボヴァッソも前作以上に重要なカードとして登場する。
伝説とも云えるメガヒットとなった前作「サタデー・ナイト・フィーバー」の完全続編ながらも、巷での評価は異常なまでに低い本作だが、これは偏に、鳴かず飛ばずの自己チュー二股男のプライベートライフ、その鋭角な8ビートに乗せて語られる序盤から中盤にかけてのシナリオが、誤解されていたように思える。確かに、庶民的日常を背景に若者の声を代弁するかのように普遍的なモチーフを力強く描き出していた前作とのイメージには、強烈なギャップを残すシナリオには違いないが、その中盤までの全ての展開は、ダイナミックでメッセージ性も充分と云える後半への伏線に他ならないもので、ここまでの低評価も、トラヴォルタにとっては不運だったとしか言いようがない所。今でこそ完全復帰を果し名実共に大スターとして君臨するトラヴォルタだが、この時点でも高評価を得て然るべきだったはず。米国エンタメ業界の層の厚さを考慮すれば、ポテンシャルの高い演技派ダンサーなど掃いて捨てるほど存在すると思われるが、本作があのSNFの続編で、その知名度と云う事を念頭に置いていたのであれば、ここでの主演候補としてトラヴォルタ以外に何人もの役者の名前が挙がるものでもないだろう。クライマックスでの振付は、トラヴォルタの味を最大限引き出すべく用意されたシークエンスだったように思えるが、あのパフォーマンスが観客の目にどのように映るかと云った所も、その評価を分ける大きなポイントだったような気がする。
健気なだけではなく歌とダンスも最高のシンシア・ローズ、そのローズのオケバンとして登場するヴィンス・ディコーラの絶妙な鍵盤プレイと、お世辞抜きでも上手いと断言出来るフランク・スタローンのヴォーカル、相当なリハーサルを積んだものだと思われるトラヴォルタの大熱演、そして、寸鉄ながらも教訓的なメッセージを含むシナリオなど、トラヴォルタ伝説の再燃する昨今でなくとも、正当な評価を受けるべき快作である。鬱積した欲求を週末のディスコにぶつけていたトニーも青二才を脱却、我々観客もいい加減に成長しなければならないと云った所。前作での印象を引きずるが故にシニカルに構えたままその最後を迎えるのであれば、あのエンドロールにも追い討ちをかけるような印象しか残らぬはずだが、個人的には素直に感動。大拍手。
本作以降は「未来警察」「ダーティ・ダンシング」等の作品を経て91年TVドラマ「クリスタル・アイ 秘宝伝説」を最後に、これと云った表舞台から姿を消したシンシア・ローズだが、私生活では89年に著名なアーティストとして数多くの名曲を生み出してきたリチャード・マークスと結婚、3子を儲けて主婦業に専念しているようである。
劇中では"Devils and Seducers"を聞かせるゲイリー・ライトだが、残念ながら、このチューンはサントラ未収録。ゲイリー・ライトと言えば、元ビートルズのジョージのソロ「オール・シングス・マスト・パス」に参加して以来セッション・プレイヤーとしても名を馳せたアメリカ人の鍵盤奏者だが、本作で聞かせるようなプログレタッチの彼の楽曲を探すのであれば「スプーキー・トゥース」時代のアルバムが良い。基本的にはハードなR&Bを真骨頂とするスプーキー・トゥースだが、鍵盤を前面に押し出した個性的なアレンジは聴き所も満載。強いて一枚と云われれば、セカンドがお勧め。



製作スタッフ
Staff
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
監督
Directed by
シルヴェスター・スタローン
Sylvester Stallone
パラダイス・アレイ Paradise Alley
ロッキー2 Rocky II
ロッキー3 Rocky III
製作
Produced by
シルヴェスター・スタローン
Sylvester Stallone
* 脚本と監督も兼任
ロバート・スティグウッド
Robert Stigwood
サタデー・ナイト・フィーバー Saturday Night Fever
グリース Grease
製作総指揮
Executive Producers
ビル・オークス
Bill Oakes
グリース2 Grease 2
キャラクター創造
Characters
ニック・コーン
Nik Cohn
サタデー・ナイト・フィーバー Saturday Night Fever
脚本
Screenplay by
シルヴェスター・スタローン
Sylvester Stallone
* 製作と監督も兼任
ノーマン・ウェクスラー
Norman Wexler
セルピコ Serpico
マンディンゴ Mandingo
サタデー・ナイト・フィーバー Saturday Night Fever
撮影
Cinematography by
ニック・マクリーン
Nick McLean
ストローカーエース Stroker Ace
キャノンボール2 Cannonball Run II
編集
Edited by
ドン・ジンマーマン
Don Zimmerman
天国から来たチャンピオン Heaven Can Wait
チャンス Being There
マーク・ワーナー
Mark Warner
48時間 48 Hrs.
ロッキー3 Rocky III
美術
Production Design by
ロバート・F.ボイル
Robert F. Boyle
ラスト・シューティスト The Shootist
5人のテーブル Table for Five
衣装デザイン
Costume Design
トム・ブロンソン
Tom Bronson
勝利への脱出 Victory
ランボー First Blood
振り付け
Choreographer
デノン・ロウルズ
Dennon Rawles
ロック・エイリアンの冒険(未)
 Voyage of the Rock Aliens
バグジー Bugsy
セイバー・ロウルズ
Sayhber Rawles
追加スコア
Additional music
ジョニー・マンデル
Johnny Mandel
M★A★S★H マッシュ MASH
さらば冬のかもめ The Last Detail
評決 The Verdict
挿入曲
Various Music
The Woman In You - Bee Gees
I Love You Too Much - Bee Gees
Breakout - Bee Gees
Someone Belonging To Someone - Bee Gees
Life Goes On - Bee Gees
Stayin' Alive - Bee Gees
Far From Over - Frank Stalone / Vince DiCola
Look Out For Number One - Tommy Faragher
Finding Out The Hard Way - Cynthia Rhodes
Moody Girl - Frank Stalone / Vince DiCola
(We Dance) So Close To The Fire - Tommy Faragher
I'm Never Gonna Give You Up - Frank Stallone / Vince DiCola
Devils and Seducers - Gary Wright
キャスト
Cast
配役
Plays
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
ジョン・トラヴォルタ
John Travolta
Tony Manero サタデー・ナイト・フィーバー Saturday Night Fever
ミッドナイトクロス Blow Out
セカンド・チャンス Two of a Kind
シンシア・ローズ
Cynthia Rhodes
Jackie フラッシュダンス Flashdance
未来警察 Runaway
フィノラ・ヒューズ
Finola Hughes
Laura ソープディッシュ Soapdish
チャームド 魔女3姉妹 Charmed (tv)
スティーヴ・インウッド
Steve Inwood
Jesse クルージング Cruising
フェーム Fame
ジュリー・ボヴァッソ
Julie Bovasso
Mrs. Manero サタデー・ナイト・フィーバー Saturday Night Fever
評決 The Verdict
チャールズ・ウォード
Charles Ward
Butler Simon & Simon (tv)
スティーヴ・ビックフォード
Steve Bickford
Sound Technician  
パトリック・ブラディ
Patrick Brady
Derelict  
ノーマ・ドナルドソン
Norma Donaldson
Fatima 9時から5時まで Nine to Five
ハウス・パーティ House Party
ジェシー・ドーラン
Jesse Doran
Mark トイ・ソルジャー Toy Soldiers
ビューティフル・マインド A Beautiful Mind
トニー・ムナーフォ
Tony Munafo
Doorman ナイトホークス Nighthawks
セカンド・チャンス Two of a Kind
カートウッド・スミス
Kurtwood Smith
Choreographer ロボコップ RoboCop
ディープ・インパクト Deep Impact
フランク・スタローン
Frank Stallone
Carl * シルヴェスターの実弟/挿入歌を熱唱
シルヴェスター・スタローン
Sylvester Stallone
Man on Street
(cameo)
* 監督も兼任/カメオ出演
パトリック・スウェイジ
Patrick Swayze
Dancer
extra
(uncredited)
* エキストラのダンサー
アウトサイダー The Outsiders
地獄の7人 Uncommon Valor
ゴースト ニューヨークの幻 Ghost
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