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Star Wars
スター・ウォーズ (1977) USA 125min.
Introduction 序盤アウトライン
共和国体制の崩壊した銀河系は、独裁体制を目論む銀河帝国の台頭によって制圧されようとしていた。そんな最中、帝国の親衛隊長ダース・ベイダー率いる部隊によって捕えられた惑星アルデラーンのレーア・オーガナ姫のメッセージを託されたロボットたちは、辛くも辿り着いた砂漠の小惑星タトゥーインで、勇敢な青年ルークに遭遇する。やがて、砂漠の蛮族による襲撃を受けた所でベン・ケノービと名のる老人に遭遇したルークとロボットたちだったが、その老人こそが共和国最強の戦士にして最後のジェダィ騎士、レーア姫が共和国の未来を託す勇者オビ・ワンだったーー
Various Note メモ
レイア姫と云う配役の為に一時は減量を考えたと云うキャリー・フィッシャーだが、ルーカスは、ありのままで行く事でゴー・サインを出している。ちなみに、レイア姫の第二候補としてリストアップされていたのは、驚異のティーンとして注目を集めていたジョディー・フォスターだった。
ルークとレイアがターザンのようにロープで渡る場面は、スタント無しの一発撮りで行われたもの。
その当初には、鼻のない緑色の巨大なモンスターと云う案もあったと云うハン・ソロを演じるフォードだが、その候補には、カート・ラッセル、ニック・ノルティ、クリストファー・ウォーケン、ペリー・キングらがリストアップされていた。当初は、ソロ以外の配役として考えられていたと云うハリソン・フォードだが、ハンへの抜擢も最終段階で下されたものだったらしい。また、ルーク役のオーディションには、「ビッグ・ウェンズデー」やTVシリーズ「アメリカン・ヒーロー」のウィリアム・カットも参加していた。
「スター・ウォーズ」と云うタイトルには不満を持っていたと云うスタジオだが、キャストやクルーのアイディアを持ち寄った後にも決定には至らず、最終的には、そのままのタイトルが使用される形で落ち着いている。
ルーカスがシナリオに着手したのは74年の事だが、76年のクリスマスに予定されていたと云うその公開には5ヶ月のディレイが生じている。77年5月となった公開について、20世紀FOXは、ユニヴァーサルがプッシュするバート・レイノルズ主演の「トランザム7000」とのバッティングを最大の懸念としていたが、いざ蓋を開けてみれば、本作は「トランザム7000」の2倍以上の興行収益を叩き出している。
20世紀FOXが本作の配布を全米の劇場へと配信した際、上映に肯定的な意思を示した劇場は40にも満たない数だったと云う。最終的な解決策として、大ヒットが計算出来る「真夜中の向う側」の上映権と抱き合わせにすると云う形でようやく合意を取ったものだったが、結果的には、本作の1割にも満たない収益と云う形で「真夜中の向う側」は不発に終わっている。
本作一部のアウトラインとキャラクター設定は、黒澤明監督の58年度作品「隠し砦の三悪人」へのオマージュだったとされているが、周知の通り、オビ・ワンの配役についての最初のオファーは、その「隠し砦の三悪人」で主演だった三船敏郎に出されていたものだった。ルーカスやスピルバーグ、そして、コッポラなどが黒澤作品の大ファンだと云う事は余りにも有名な話。
ルーカスのインタビューによれば、「ジェダイ」の語源は「時代劇」だったらしい。また、ダースヴェイダーについても言及されていたインタビューだが、何と、ヴェイダーは、石森章太郎原作の「人造人間キカイダー」に登場する「ハカイダー」をモデルにしたキャラクターなのだと云う。これは、日本に滞在していたルーカスが「時代劇」と共にテレビで鑑賞していた実写版TVシリーズの「人造人間キカイダー」に触発されたと云う経緯だったらしいが、この逸話にはビックリ、実に意外と云った所。
作品も完成し、満を持して公開日を迎えたルーカスだったが、そのあまりの不安からスタジオ関係者などからも身を遠ざけるようにしていたと云う。その公開当日、とある映画館の外にあるカフェでその様子を見守っていたと云うルーカス夫妻だが、過去の努力が報われたと云う事は、劇場の前に並ぶ群衆を見た瞬間にようやく実感したものだったと云う。
ダースヴェイダーを演じるデイヴィッド・プラウズとヴェイダーの声を吹き替えたジェームズ・アール・ジョーンズは、撮影期間中にも一度も顔を会わせる事がなかったらしい。アール・ジョーンズ以前には、あのオーソン・ウェルズの名前が挙がっていたと云うヴェイダーの吹き替えだが、実は、アドヴァンス(先行版予告編)のナレーションは、そのオーソン・ウェルズが行っていたものである。
50年代を中心に数多く生み出されている「宇宙戦争」「遊星よりの物体X」「地球の静止する日」など数多くのSFの名作だが、60年代中盤以降には「宇宙大作戦」や「宇宙家族ロビンソン一家」などに代表されるSF作品がテレビと云うメディアにも登場するようになる。本作がリリースされた70年代、ハリウッドを席捲していたカテゴリーと言えば「エクソシスト」を代表とするホラー、「ポセイドン・アドベンチャー」や「タワーリング・インフェルノ」に代表されるパニック系の作品、そして「オリエント急行殺人事件」や「ナイル殺人事件」「カサンドラ・クロス」と云った大挙登場する大スターの競演を話題とする作品群を中心としたもので、クラシカルなSF作品の入り込む隙間などもなかったように思えた時代である。
本作の場合、当代随一と言えるような俳優の出演もなく、扱うプロットも古典扱いされるような宇宙を舞台にしたSFで、その出資を拒絶したユニーバーサルやユナイトからは「客の絶対に入らない映画」と云う烙印を押された事実からも伺えるように、当時のハリウッドとすれば、常識を逸脱したリリースだったと云う事である。どれだけの大博打だったかと云う事は、そのあまりの不安の為に関係者とは距離を置き、劇場にも足を運べず、客入りを遠目で見守っていたと云うルーカスのエピソードからも伺える。
作り手は、時代の状況に敏感に対応しながら作品を売り込まなければならない訳だが、一方のオーディエンスの方はと云えば、実は、本能的に見たいものを観たいと云うだけの事なのである。本作の大ヒットと云う現象は、ただ単に観たかったものが存分に面白かったと云うだけの事で、50年代から続いたSF作品が過渡期を経て低迷期を迎えていたと云う業界の認識が蔓延しながらも、実は、広大な宇宙と云う未知の空間に対する人々の飽くなき関心には低迷期などなかったと云う事である。現に、68年の「2001年宇宙の旅」は大ヒットしている訳だが、哲学的なアプローチや他の何某かの斬新な発想でもない限り、SF作品に対する大衆の関心を引き寄せる事は出来ないと云ったマーケティングの解釈も、本作の大ヒットを目の当たりにすれば、草の根の大衆心理を理解しているものではなかったと云う事になってしまう。
本作の大ヒットの要因は、50年代のSF作品でもあり得ないスタンスで、その空想の世界を惜しげもなくアピールしている所にある。SFと云えば、いるのかいないのか存在するのかしないのかと云ったストレスに苛まれるジャンルとも云えるが、本作の場合、ミステリー性と云ったモチーフとはのっけから無縁で、夢のエンターテインメントの世界をストレートに満喫出来ると云うアプローチが功を奏していた訳である。超一流の若手スタッフによる努力の結実として空前のSFワールドを真しやかに体験出来るとなれば、これ以上の娯楽も無いと云った所で、未知の世界へと導かれるそのスタンスには、大人も子供も関係ないのである。そのクライマックス、デススターを破壊へと導くまでのシークエンスには、全ての観客が手放しで歓喜したのではないだろうか。余談だが、ジャズドラマーの第一人者である猪俣猛さんが一時期結成していたユニット名にも「フォース」と云う名前が命名されていたもので、ギグの際には、楽屋にもお邪魔した。高中正義氏も本作のテーマ曲をサンバで演っている。この「スター・ウォーズ」は、さまざまな方面にも影響を与えていた事を今更ながらに実感。



製作スタッフ
Staff
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
製作総指揮/脚本/監督
Executive Produced,
Written & Directed by
ジョージ・ルーカス
George Lucas
THX-1138(未) THX 1138
アメリカン・グラフィティ American Graffiti
製作
Produced by
ゲイリー・カーツ
Gary Kurtz
アメリカン・グラフィティ American Graffiti
撮影
Cinematography by
ギルバート・テイラー
Gilbert Taylor
フレンジー Frenzy
オーメン The Omen
特種静止画効果監修
Special photographic
effects supervisor
ジョン・ダイクストラ
John Dykstra
サイレント・ランニング Silent Running
メカニカル特殊効果監修
Special mechanical
effects supervisor
ジョン・スティアーズ
John Stears
007 黄金銃を持つ男
 The Man with the Golden Gun
スカイ・ライダーズ Sky Riders
メイクアップ監修
Makeup supervisor
スチュアート・フリーボーン
Stuart Freeborn
オスロ国際空港 ダブル・ハイジャック Ransom
オーメン The Omen
メイクアップ
Makeup artist
リック・ベイカー
Rick Baker
キングコング King Kong
熔解人間 The Incredible Melting Man
ダグ・ベスウィック
Doug Beswick
悪魔からの贈り物(未) The Cremators
編集
Edited by
ポール・ハーシュ
Paul Hirsch
愛のメモリー Obsession
キャリー Carrie
マーシア・ルーカス
Marcia Lucas
アメリカン・グラフィティ American Graffiti
アリスの恋 Alice Doesn't Live Here Anymore
ジョージ・ルーカス
George Lucas
* 製作総指揮/脚本/監督も兼任
リチャード・チュウ
Richard Chew
カンバセーション 盗聴 The Conversation
カッコーの巣の上で
 One Flew Over the Cuckoo's Nest
美術
Production Design by
ジョン・バリー
John Barry
時計じかけのオレンジ A Clockwork Orange
ラッキー・レディ Lucky Lady
衣装デザイン
Costume Design
ジョン・モロー
John Mollo
ニコライとアレクサンドラ Nicholas and Alexandra
エイリアン Alien
音楽
Music by
ジョン・ウィリアムス
John Williams
ポセイドン・アドベンチャー The Poseidon Adventure
大地震 Earthquake
JAWS ジョーズ Jaws
キャスト
Cast
配役
Plays
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
マーク・ハミル
Mark Hamill
Luke Skywalker 四次元への招待 Night Gallery (tv)
エリックの青春 Eric (tv)
ハリソン・フォード
Harrison Ford
Han Solo アメリカン・グラフィティ American Graffiti
カンバセーション 盗聴 The Conversation
キャリー・フィッシャー
Carrie Fisher
Princess
Leia Organa
シャンプー Shampoo
ピーター・カッシング
Peter Cushing
Grand Moff Tarkin 吸血鬼ドラキュラ Dracula
ドラゴンvs7人の吸血鬼
 The Legend of the 7 Golden Vampires
アレック・ギネス
Alec Guinness
Ben
Obi-Wan Kenobi
戦場にかける橋 The Bridge on the River Kwai
名探偵登場 Murder by Death
アンソニー・ダニエルズ
Anthony Daniels
C-3PO 指輪物語 The Lord of the Rings
ケニー・ベイカー
Kenny Baker
R2-D2 殺人鬼登場 Circus of Horrors
ピーター・メイヒュー
Peter Mayhew
Chewbacca シンドバッド虎の目大冒険
 Sinbad and the Eye of the Tiger
デイヴィッド・プラウズ
David Prowse
Darth Vader 時計じかけのオレンジ A Clockwork Orange
吸血鬼サーカス団 Vampire Circus
ジェームズ・アール・ジョーンズ
James Earl Jones
Darth Vader
(voice)
愛しのクローディン Claudine
ボクサー The Great White Hope
フィル・ブラウン
Phil Brown
Uncle Owen ヘンリー・ミラーの北回帰線 Tropic of Cancer
追撃のバラード Valdez Is Coming
シェラー・フレイザー
Shelagh Fraser
Aunt Beru 愛のふれあい A Touch of Love
ふたりは恋人 Staircase
ジャック・パーヴィス
Jack Purvis
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