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Speed 2: Cruise Control
スピード2 (1997) USA 121min.
Introduction 序盤アウトライン
あの忌まわしい事件の後、ジャックとは別れてしまったアニーだったが、新しい恋人アレックスを得たアニーは、彼の休暇を利用して、一週間の豪華クルージングに出発していた。ところが、またもやアニーを巻き込む大事件が発生、その始まりは、航海初日の夜だった。乗客として潜り込んでいたガイガーと云う男が、航海士に変装しエンジンを破壊、更には、操縦室に設置した小型受信機によって、船の自動操縦プログラムを占拠してしまう。実は、船をコントロールするプログラムの設計者だったと云うガイガーは、船舶会社に解雇されて以来、精神に異常をきたしていたのだった。やがて、船長をも手に掛けたガイガーは、船内の至る所に時限爆弾をセット、その誘発される爆発によって、船内をパニック状態に陥れようとしていたーー
Various Note メモ
キアヌ・リーヴスは、彼がベースを担当するトリオスタイルのバンド「ドッグスター」のツアーに出ると云う理由で本作のオファーを辞退している。
船舶の外観を捉えた撮影では、シーボーン・レジェンド号を6週間に亘りチャーター、クライマックスの衝突シーンは、フライター・スタージョン・アトランティック号などの船首で行われたロケーション映像とCGカットが複合されたものだった。劇中に登場するオイルタンカーの名前は、デ・ボン監督の故郷であるオランダのアイントホーフェンから引用されているもの。周知の通り、アイントホーフェンと云えば、オランダ・サッカー・リーグのPSVの本拠地としても有名。
本作のシナリオは「ダイハード3」として製作されるはずだった初期のスクリプトを基本プロットにしたものだが、後に製作された「ダイハード3」は、その内容がスティーヴン・セガール主演の「沈黙の戦艦」にも酷似していたと云う事で、全く異なる路線への変更を余儀なくされている。
前作は、走る爆弾と化したバスのスピードを80キロ以下には出来ないと云う制約の下で生み出されていた緊張感だったが、本作の場合、スピード制御が出来ない上に、局地的な惨事が何時引き起こされるか判らないと云う仕掛けが加わったモチーフである。豪華客船と云う洋上の巨大な密室がその惨劇の舞台となる訳だが、前作との決定的な違いは、その犯人も乗船していると云う事。犯人が小型ボートなどで脱出するつもりなのだろうと云う事は最初から判りきっている所だが、その犯人が乗船している以上、局地的に仕掛けられた危険さえ回避していれば、客船と云う巨大な密室自体に取り敢えずの危険は及ばないものだろうと云う安心感も付きまとう。つまり、客船が暴走している限り、これと云った危機感を煽られたりもしないのである。
こうなれば、少女の救出や船の減速に命を掛けると云うシークエンスにドラマ性を注入する以外に活路を見出す術は無くなる訳だが、不安定な車輪だけで走行するバスと云う密室で、アクセル一個にその命運が賭けられていた前作とは違い、格段の安定感がある豪華客船に於いてのスポット的な危機の回避と云うアイディアだけでは、その惨劇に向うまでに描き出される緊張感には違いもありすぎる。緊張感が常に継続されていた前作とは違い、本作の場合、休み時間にも似たギャップも存在すると云ったシナリオだが、実際には、決してつまらないものでもない。これは、極めて優秀な親を持つ子供の悲劇とも云うべきものだが、サンドラ・ブロックの登場で前作の余韻が鮮明に甦ってしまうと云う高いモチベーションでのゲーム開始となる以上、正直な印象が吐いて出てしまうのも仕方がないと云った所。
「スピード」と云うシリーズを名乗る以上、デフォーに武装した手下を与えて「ダイハード」や「沈黙の戦艦」のように撃ち合いをさせる訳にも行かず、また「ジャガーノート」のように、じわじわと迫る爆弾テロの恐怖を主軸に据えると云う訳にも行かない。空中ダイビングを経ながらも行き場がなく暴走するバス、爆弾テロを起こされるかもしれないと云う不安を抱えながら陸地へと一路暴走する客船、共に同様のプロットが成立されようにも感じるものだが、このシリーズ続編が迎えようとするその結果と云うものは、一流の作り手にも予測のつかぬ難しい所だったと思える。
暴走を止めない限り、向う所の大惨事を回避出来ないと云う基本モチーフだけではなく、何マイルかの一定距離を航走すれば有無を言わせず船内のトラップが炸裂すると云ったアイディアを追加すれば良かったのではないだろうか。これで、航走中に於ける緊張感は絶え間なく続くものとなり、デフォーが演じる犯人の狂気性も強調される。また、これによって速度が増せば惨劇のピッチも上がると云う設定となる為に「スピード」と云うタイトルの与えるインパクトにも拍車をかけるものとなる。勿論、阻止せんとする行動に対してのペナルティーと云ったオプション的なテロ行為はそのまま残せば良い。客船が航走している限り船内の何処もが危険地帯となる為に、冗長に映るようなカットであっても、自ずとその全てに緊張感がみなぎると云う訳である。
また、一定の航走距離を経れば局地的な爆発が誘発されると云うアイディアでは、爆発自体の予測は正確に出来ながらも、その場所の特定は出来ない訳である。しかし、犯人も乗り込む客船が早々に沈没してしまうような決定的ダメージとなる場所にはトラップが仕掛けられているはずもない為に、然るべく割り出される安全地帯への誘導策と云ったものが講じられる訳だが、大勢の乗客に対しての危険回避と云う事を前提にすれば混乱と無理が生じる為に、痛烈なジレンマも生み出せる。犯人がその最後で逃走すると云う流れはそのままでも良いのだが、クライマックスに向うまでのプロセスに緊張感を終始させるのであれば、このようなアイディアに頼る以外にその方法もなかったように思える。



製作スタッフ
Staff
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
監督
Directed by
ヤン・デ・ボン
Jan de Bont
ダイ・ハード Die Hard (Cinematographer)
氷の微笑 Basic Instinct (Cinematographer)
スピード Speed
ツイスター Twister
ホーンティング The Haunting
製作
Produced by
ヤン・デ・ボン
Jan de Bont
* 原案と監督も兼任
スティーヴ・ペリー
Steve Perry
暴走特急 Under Siege 2: Dark Territory
エグゼクティブ・デシジョン Executive Decision
マイケル・ペイサー
Michael Peyser
カメレオンマン Zelig
殺したい女 Ruthless People
製作総指揮
Executive Producers
マーク・ゴードン
Mark Gordon
赤い殺意 Traces of Red
スウィング・キッズ Swing Kids
スピード Speed
原案
Story by
ヤン・デ・ボン
Jan de Bont
* 製作と監督も兼任
ランダル・マコーミック
Randall McCormick
* 脚本も兼任
脚本
Screenplay by
ランダル・マコーミック
Randall McCormick
Psycho Sushi
ジェフ・ネイザンソン
Jeff Nathanson
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン Catch Me If You Can
ターミナル The Terminal
撮影
Cinematography by
ジャック・N.グリーン
Jack N. Green
ツイスター Twister
目撃 Absolute Power
編集
Edited by
アラン・コディ
Alan Cody
シンドラーのリスト Schindler's List (associate editor)
ジュラシック・パーク Jurassic Park (associate editor)
美術
Production Design by
ジョセフ・ネメック
Joseph Nemec
ツイスター Twister
セイント The Saint
ビル・ケニー
Bill Kenney
沈黙の戦艦 Under Siege
イレイザー Eraser
衣装デザイン
Costume Design
ルイーズ・フログレイ
Louise Frogley
エグゼクティブ・デシジョン Executive Decision
ボディ・ランゲージ Body Language (tv)
音楽
Music by
マーク・マンシーナ
Mark Mancina
フェア・ゲーム Fair Game
マネートレイン Money Train
スピード Speed
挿入曲
Various Music
Tell Me Is It True - UB40
My Dream - Shaggy
Make Tonight Beautiful - Tamia
Crazy (Phil Chill 12in) - Mark Morrison
Speed TK Re-Mix - TK
A Namorada - Carlinhos Brown
The Tide Is High - Maxi Priest
I Feel The Earth Move - Leah Andreone
Never Give Up - Common Sense
You Can Get It If You Really Want It - Jimmy Cliff
Some People - Rayvon
Every Breath You Take - Betty Wright
キャスト
Cast
配役
Plays
関連作品 (抜粋)
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ジェイソン・パトリック
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Officer
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スリーパーズ Sleepers
迷宮のレンブラント Incognito
ウィレム・デフォー
Willem Dafoe
John Geiger バスキア Basquiat
イングリッシュ・ペイシェント The English Patient
テムエラ・モリソン
Temuera Morrison
Juliano バーブ・ワイヤー ブロンド美女戦記 Barb Wire
D.N.A. The Island of Dr. Moreau
ブライアン・マッカーディー
Brian McCardie
Merced ロブ・ロイ ロマンに生きた男 Rob Roy
ゴースト&ダークネス The Ghost and the Darkness
コリーン・キャンプ
Colleen Camp
Debbie 硝子の塔 Sliver
ダイ・ハード3 Die Hard: With a Vengeance
ロイス・チャイルズ
Lois Chiles
Celeste 錆びついた銃弾 Diary of a Hitman
フェティッシュ Curdled
キミー・ロバートソン
Kimmy Robertson
Liza,
Cruise Director
ツイン・ピークス Twin Peaks (tv)
スチュアート・リトル Stuart Little
スーザン・バーンズ
Susan Barnes
Constance リービング・ラスベガス Leaving Las Vegas
ナッシング・トゥ・ルーズ Nothing to Lose
ボー・スヴェンソン
Bo Svenson
Captain Pollard 華麗なるヒコーキ野郎 The Great Waldo Pepper
ユキエ Solitude Point
ローヤル・ワトキンス
Royale Watkins
Dante ステューピッド・イン・ニューヨーク Kicked in the Head
グレン・プラマー
Glenn Plummer
Maurice スピード Speed
アンカーウーマン Up Close & Personal
アリソン・ディーン
Allison Dean
Marifa 星の王子ニューヨークへ行く Coming to America
ティアーズ・オブ・ザ・サン Tears of the Sun
UB40
UB40
Themselves * UKレゲエ・ポップの旗手
ジョー・モートン
Joe Morton
Lt. Herb
'Mac' McMahon
(uncredited)
* カメオ出演
クロスロード Crossroads
ターミネーター2 Terminator 2: Judgment Day
スピード Speed
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