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Ein Lied von Liebe und Tod a.k.a. Gloomy Sunday
暗い日曜日 (1999) Germany / Hungary 112min.
Introduction 序盤アウトライン
欧州大戦直前のブダペスト。レストランを経営者するラズロは、店の手伝いをする若く美しいイロナとの円満な同棲生活を営んでいたが、ある頃、店の専属ピアニストとして才能豊かな青年アンドラーシュを雇い入れた事から、3人の奇妙な三角関係が始まる。やがて、イロナとラズロの同棲生活を羨むアンドラーシュは、愛するイロナのために「暗い日曜日」と云う曲を作曲、間もなくしてレコード化された楽曲は、欧州全土で大ヒットを記録するようになるが、自殺者が多発していた巷では、「暗い日曜日」の旋律が自殺者を誘発すると云う真しやかな噂が囁かれるようになっていたーー
Various Note メモ
「・・・熱い希望の炎のようにさりげなく、私の瞳はあなたに向けて開くでしょう。怖がらないで、恋人よ。瞳はあなたを見る事が出来なくても語りかけるのよ。私は自分の命よりもあなたを愛していたと・・・暗い日曜日」この失恋の情念を表現する歌詞とマイナーの調性を漂う憂鬱な旋律が、1930年代のブダペストを中心に多くの自殺を引き起こしたと噂された事で「自殺の聖歌」とまで云われた「暗い日曜日」だが、英国でのBBC放送禁止処分や、作曲者自身の自殺と云った事件を経て、その様相は伝説的なものに変遷する訳である。
「暗い日曜日」は、ビリー・ホリディ、サッチモ、そしてオスカー・ピーターソンと云ったジャズ畑のアーティストはもとより、エルヴィス・コステロやビョークと云ったポピュラー系、そしてレイ・チャールズまでもがカヴァー、また、スピルバーグの「シンドラーのリスト」の劇中でも聴く事が出来る有名曲だが、その曲の持つインスピレーションが集団自殺を誘発したと云う証拠は何処にも無いもので、現在のようにポピュラーソングが蔓延している訳でもなく、ポピュラーソング自体が希少だったと云う時代背景を考慮すれば、死の間際に何かのサインを残したいと考えた自殺者たちが、その格好のモチーフとして「暗い日曜日」を選んでいたと云うだけの話だったような気がする。楽曲が自殺者を誘発したのではなく、自殺者が楽曲をチョイスしたと云った所が一連の騒動の真相だったのではないだろうか。ダミアが歌う「暗い日曜日」のオリジナルヴァージョン"Sombre Dimanche"は、この映画作品のトリビュートアルバムで鑑賞する事が出来る。
最終シークエンスは、記憶の片隅に残されていた冒頭部分を布石にしていた訳だが、そのクライマックスで提示されるサプライズとなるオチには、正直、かなり驚かされた。情緒豊かな本編だけでも充分な完成度と云える顛末だったからである。さまざまな人物の情念が交錯する叙情的な物語と、ビックリ仰天のサスペンス路線が、妙な形で融合したまま幕を下ろしてしまったと云った印象なのである。
以下、完全ネタバレ。未鑑賞の方はご留意下さい。

欲に手を出してしまうハンスの行為は、確かに道を逸脱したものだったと断言出来るが、元々は純粋な人間だったハンスのイロナへの純粋な愛憎感情を考慮すれば、満を持しての執念深い復讐行為として描き出されるオチのシークエンスには、複雑な印象も禁じ得ない所。個性的なシナリオだったと云う見方も出来なくはないが、アンドラーシュ(実在した人物はR.セレシュと云う名前)と云う人物が、イロナとの関係とその想いをストレートに表現した「暗い日曜日」と云う楽曲を基本モチーフにしたシナリオだったと考えれば、やはり、あのクライマックスは、微妙だったような気がする。ドイツ映画賞では「金賞」にノミネート、ババリアン映画賞では「最優秀監督賞」と「最優秀撮影賞」を受賞。



製作スタッフ
Staff
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
監督
Directed by
ロルフ・シューベル
Rolf Schubel
Der Indianer (以下、この作品の受賞歴)
欧州ドキュメンタリー映画グランプリ
ベルリン・インターフィルム賞
製作
Produced by
リチャード・ショップス
Richard Schöps
Recycled
Stahlnetz - PSI (tv)
原作
Based on the novel by
ニック・バルコウ
Nick Barkow
 
脚本
Screenplay by
ロルフ・シューベル
Rolf Schubel
* 監督も兼任
ルース・トーマ
Ruth Toma
LiebesLuder
Jetzt oder nie - Zeit ist Geld
撮影
Cinematography by
エドヴァルド・クオシンスキ
Edward Klosinski
大理石の男 Czlowiek z marmuru
トリコロール 白の愛 Trois couleurs: Blanc
編集
Edited by
アーシュラ・ホフ
Ursula Höf
Karakum
Die Kritische Masse
- Film im Untergrund, Hamburg '68
音楽
Music by
デトレフ・ペーターゼン
Detlef Petersen
Männerpension
Vaya con Dios
挿入曲
Various Music
Rezsö Seress - song "Gloomy Sunday"
キャスト
Cast
配役
Plays
関連作品 (抜粋)
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