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Twilight's Last Gleaming
合衆国最後の日 (1977) USA / West Germany 144min.
Introduction 序盤アウトライン
1981年11月16日、米モンタナ州。州刑務所から脱獄した4人の男が厳戒態勢の敷かれるミサイル基地に侵入、かつては基地の設計にも携わっていた元空軍大佐ローレンス・デル率いる犯人一味は、手に余る仲間の一人を射殺すると云うアクシデントに見舞われながらも、基地の心臓部にまで潜り込む。緻密な罠を巧みに掻い潜り、基地に配備された核弾頭搭載のタイタンミサイル9基を手中に収めたデルは、ベトナム戦争の真実が暴かれた国家機密文書の公表と、国外逃亡資金の用意を合衆国大統領スティーヴンス本人に突きつける。一方の国防総省では、ミサイル発射に必要な2つの鍵までは奪取されていない云う将軍マッケンジーの推測がまかり通る形で、小型原子爆弾による3人の抹殺が決議されていた。やがて、基地内へ秘密裏に潜入した特殊部隊によって爆弾が配備されるが、実は、発射への最終プロセスとなる2つの鍵を既に入手していたデルは、身に迫る危険を察知した事で、核ミサイルの発射を決断、世界を破滅に導くカウントダウンが開始されようとしていたーー
Various Note メモ
冷戦の危機に恐々とする背景の下で、タカ派の暗躍が不気味だった70年代を象徴する作品。ランカスターの存在感が作品を引き締める。作品の原作、ウォルター・ウェイジャーのベストセラー小説「バイパー・スリー」は、後の国務長官ヘンリー・キッシンジャーが1957年に書き下ろした「核兵器と外交方針」をモチーフにしたもので、これは、正しい廃棄処理案を持たぬままに増産される核兵器への懸念と、地球そのものを脅威に曝す核兵器と云うものが実質的な外交上では無益なもので、矛盾に満ちた地域限定戦争をも促進すると云う深い懸念が綴られているものだが、朝鮮戦争以降から燻らせていた対外政策への懸念は、60年代にピークを迎えるベトナムでも現実のものとなる。これは、バート・ランカスター演じる元空軍大佐の動機として描かれるモチーフそのものだったと云える。
ワシントンDCのケネディセンターで行われた試写会には、ジミー・カーター大統領夫妻やジョージ・マクガヴァン上院議員をはじめとする各界のVIPが出席、轟然とした反響だったと伝えられているものだが、チャールズ・ダーニングが稀代の熱演を披露するホワイトハウスでの参謀会議を捉えたシークエンスは、ベトナム戦争の終結から4年余りだった当時、その後遺症も色濃く残す米国内にあっては、タブー以外の何物でもないと云った印象である。冷戦を背景にした米国の「威信政策」と云う表現が登場するシナリオだが、自虐的なスタンスで描かれた社会派作品などと割り切れるようなものでは決してないもので、ハリウッドのメジャースタジオからも腫れ物扱いを受ける中、ロリマープロの下でようやく陽の目を見たと云う事にも頷ける所。傑出したシナリオを背景にバート・ランカスターやメルヴィン・ダグラス、そして、チャールズ・ダーニングを筆頭にそれぞれの豪華キャストが熱演を披露すると云う充実した内容でありながらも、欧米諸国でのDVDリリースは見送られている作品である。
社交辞令の笑いも飛び交うホワイトハウスでの会議を捉えたシークエンスや、ビリー・プレストンによる挿入歌「マイ・カントリー」など、如何にも米国然としたアプローチも見せるアルドリッチだが、底なしの恐さを覗かせる米国の政治機構、その真実が描き出された顛末に於いては、強烈なアクセントにもなっている。最大で6枚(だったか?)にも及ぶ画面分割による演出も効果抜群。完全版としてリリースされているDVDは、画面分割以外のカットでマスキングされていた部分も取り除かれた上に画質も綺麗で嬉しい限り。重要なカットが悉く割愛された地上波放送の編集版だけでは意見も挟めない所。完全版は、文句なしの面白さ。



製作スタッフ
Staff
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
監督
Directed by
ロバート・アルドリッチ
Robert Aldrich
悪徳(未) The Big Knife
攻撃 Attack
ロンゲスト・ヤード The Longest Yard
ハッスル Hustle
製作
Produced by
マーヴ・アデルソン
Merv Adelson
クワイヤボーイズ The Choirboys
料理長殿、ご用心
 Who Is Killing the Great Chefs of Europe?
原作
Based on the novel by
ウォルター・ウェイジャー
Walter Wager
* 原作「バイパー・スリー」"Viper 3"
テレフォン Telefon
ダイ・ハード2 Die Hard 2
脚色
Screenplay by
ロナルド・M.コーエン
Ronald M. Cohen
血と怒りの河 Blue
悪党谷の二人 The Good Guys and the Bad Guys
エドワード・ヒューブシュ
Edward Huebsch
The Son of Dr. Jekyll
撮影
Cinematography by
ロバート・B.ハウザー
Robert B. Hauser
栄光のル・マン Le Mans
ウイラード Willard
編集
Edited by
マイケル・ルチアーノ
Michael Luciano
ロンゲスト・ヤード The Longest Yard
ハッスル Hustle
ウィリアム・マーティン
William Martin
地獄のライダー・血の暴走(未) Angels from Hell
クワイヤボーイズ The Choirboys
モウリー・ワイントローブ
Maury Winetrobe
正午から3時まで From Noon Till Three
激走!5000キロ The Gumball Rally
美術
Production Design by
ロルフ・ツェヘトバウアー
Rolf Zehetbauer
キャバレー Cabaret
オデッサ・ファイル The Odessa File
衣装デザイン
Costume Design
トーマス・D.ドーソン
Thomas S. Dawson
ダンディー少佐 Major Dundee
クワイヤボーイズ The Choirboys
音楽
Music by
ジェリー・ゴールドスミス
Jerry Goldsmith
パットン大戦車軍団 Patton
パピヨン Papillon
チャイナタウン Chinatown
風とライオン The Wind and the Lion
オーメン The Omen
キャスト
Cast
配役
Plays
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
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Gen.
Lawrence Dell
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家族の肖像 Gruppo di famiglia in un interno
リチャード・ウィドマーク
Richard Widmark
Gen.
Martin MacKenzie
死の接吻 Kiss of Death
あの高地を取れ Take the High Ground!
チャールズ・ダーニング
Charles Durning
President
David Stevens
スティング The Sting
ヒンデンブルグ The Hindenburg
狼たちの午後 Dog Day Afternoon
ポール・ウィンフィールド
Paul Winfield
Willis Powell コンラック先生 Conrack
世界が燃えつきる日 Damnation Alley
チャールズ・エイドマン
Charles Aidman
Bernstein 墓石と決闘 Hour of the Gun
コッチおじさん Kotch
エド・ビショップ
Ed Bishop
Maj. Fox ロリータ Lolita
戦う翼 The War Lover
007 ダイヤモンドは永遠に Diamonds Are Forever
ロスコー・リー・ブラウン
Roscoe Lee Browne
James Forrest トパーズ Topaz
2300年未来への旅 Logan's Run
ジョセフ・コットン
Joseph Cotten
Arthur Renfrew 市民ケーン Citizen Kane
ジェニイの肖像 Portrait of Jennie
第三の男 The Third Man
メルヴィン・ダグラス
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父の肖像(未) I Never Sang for My Father
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 Columbo: Ransom for a Dead Man (tv)
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State Trooper 007 ゴールドフィンガー Goldfinger
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