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Dog Day Afternoon
狼たちの午後 (1975) USA 124min.
Introduction 序盤アウトライン
1972年8月22日、ニューヨーク。午後2時57分、気温36度と云う茹だるような暑さの中、マンハッタン銀行チェイス支店に3人組の強盗が押し入る。10分もあればカタがつくと踏んでいた3人だったが、おじけづいた仲間のロビーが早々に離脱した事を皮切りに全ての歯車が狂い始める。残された強盗犯ソニーとサルにとっての大きな誤算と云えば、支店の構内には1100ドルしか残されていなかったと云う事、そして、完全に想定外だった事と云えば、FBI捜査官を含む250名の警官に包囲されてしまったと云う事だった。そもそもが強盗のプロなどではなかったソニーとサルだが、追い詰められた2人は、行員9人を人質に取ると云う凶行に打って出る。その時刻は、押し入ってから僅か10数分後、午後3時10分を少し回った所だったーー
Various Note メモ
雑誌に掲載された事件の詳報を基にフランク・ピアソンが執筆、社会派の巨匠シドニー・ルメットがメガホンを取った作品だが、実は、パチーノとクリス・サランドンが電話で交わすダイアローグを始めとする数多くの即興を含んでいたもので、シナリオを執筆したフランク・ピアソンは、僅か12シークエンス分の執筆だけでオスカーを受賞してしまったのである。
「本年度最高!心臓をえぐるような面白さと驚くほど辛辣に事件の内部を描き出した傑作である。アル・パチーノが実に良い。恐ろしいほど感動的な演技だ!」(ニューヨーク・デイリー・ニュース)「まさにアル・パチーノの独壇場!」(プレイボーイ誌)「シドニー・ルメット最高の演出!アル・パチーノ最高の演技!本年度最高の大傑作!」(ヴィレッジ・ボイス)「演技も素晴らしく、性格描写も見事の一言に尽きる!」(ニューヨーク・タイムズ紙)「ギリシャの悲劇俳優の荘厳な落ち着きと、哀れなコメディアンの落ち着きのなさを併せ持ったようなアル・パチーノ快心の演技!」(ヴォーグ)
マスコミ各社によるこれらの寸評は、その殆どがパチーノの演技に対する賛辞に終始しているものだが、そのパチーノの稀代の名演も、相棒のサルを演じたジョン・カザールとのコントラストから生み出されていたものである。パチーノとは少年時代からの友人だったと云うジョン・カザールだが、オフ・ブロードウェイやブロードウェイを経て映画界入りしたと云うその実力は、パチーノとの競演となった「ゴッドファーザー」2部作や彼の遺作となる後年の「ディア・ハンター」などでも実証されている。
シナリオは、酷暑のニューヨークを舞台にしているが、実際には、息も凍るほどの低温状態だったと云う屋外ロケーションに対応する為に、それぞれの撮影カットに入る寸前、俳優たちは、口に氷を頬張る事で吐息と外気の温度差がなくなるように努めていたらしい。酷暑の夜に吐息が凍り付いていては、不自然極まりなかったと云う事である。
「カッコーの巣の上で」の当たり年となった75年、同年度米アカデミーでは、ジャック・ニコルソンに主演男優賞を譲る形となったパチーノだが、同年度の英国アカデミーやLA批評家協会賞では男優賞を獲得している。また、英国アカデミーでは編集賞も受賞、LA批評家協会賞では作品賞と監督賞を受賞、そして、先述の通り、米アカデミーではフランク・ピアソンが脚本賞を受賞している。
迫真の演技、舞台劇のような臨場感、そして、緊張感を継続する一分の隙もないシークエンス展開によって、約2時間の上映時間も雪崩れ込むように経過してしまう。社会派ルメットの真価が発揮された70年代屈指の傑作。



製作スタッフ
Staff
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
監督
Directed by
シドニー・ルメット
Sidney Lumet
十二人の怒れる男 12 Angry Men
丘 The Hill
セルピコ Serpico
オリエント急行殺人事件 Murder on the Orient Express
ネットワーク Network
製作
Produced by
マーティン・ブレグマン
Martin Bregman
セルピコ Serpico
スカーフェイス Scarface
マーティン・エルファンド
Martin Elfand
カンサスシティの爆弾娘 Kansas City Bomber
愛と青春の旅立ち An Officer and a Gentleman
参考記事
Article
P.F.クルージ
P.F. Kluge
エディ&ザ・クルーザーズ(未) Eddie and the Cruisers
トマス・ムーア
Thomas Moore
 
脚本
Screenplay by
フランク・ピアソン
Frank Pierson
キャット・バルー Cat Ballou
暴力脱獄 Cool Hand Luke
撮影
Cinematography by
ヴィクター・J.ケンパー
Victor J. Kemper
候補者ビル・マッケイ The Candidate
コーマ Coma
編集
Edited by
ディード・アレン
Dede Allen
セルピコ Serpico
ナイトムーブス Night Moves
美術
Production Design by
チャールズ・ベイリー
Charles Bailey
華麗なる週末 The Reivers
セルピコ Serpico
衣装デザイン
Costume Design
アナ・ヒル・ジョンストーン
Anna Hill Johnstone
ゴッドファーザー The Godfather
セルピコ Serpico
挿入曲
Various Music
Elton John - Amoreena
キャスト
Cast
配役
Plays
関連作品 (抜粋)
Related Works "excerpts"
アル・パチーノ
Al Pacino
Sonny Wortzik ゴッドファーザー The Godfather
セルピコ Serpico
スケアクロウ Scarecrow
ゴッドファーザーPARTⅡ The Godfather: Part II
ジャスティス ...And Justice for All
ジョン・カザール
John Cazale
Salvatore "Sal" カンバセーション 盗聴 The Conversation
ゴッドファーザーPARTⅡ The Godfather: Part II
ディア・ハンター The Deer Hunter
ジェームズ・ブロデリック
James Broderick
FBI Agent
Sheldon
アリスのレストラン Alice's Restaurant
サブウェイ・パニック The Taking of Pelham One Two Three
クリス・サランドン
Chris Sarandon
Leon Shermer リップスティック Lipstick
センチネル The Sentinel
サリー・ボイヤー
Sully Boyar
Mulvaney,
Bank Manager
哀しみの街かど The Panic in Needle Park
熱い賭け The Gambler
ペネロープ・アレン
Penelope Allen
Sylvia 素晴らしき戦争 Oh! What a Lovely War
スケアクロウ Scarecrow
マルシア・ジーン・カーツ
Marcia Jean Kurtz
Miriam 哀しみの街かど The Panic in Needle Park
狼よさらば Death Wish
キャロル・ケイン
Carol Kane
Jenny 愛の狩人 Carnal Knowledge
さらば冬のかもめ The Last Detail
ランス・ヘンリクセン
Lance Henriksen
FBI
Agent Murphy
ライトスタッフ The Right Stuff
ターミネーター The Terminator
白と黒のナイフ Jagged Edge
ジョン・マリオット
John Marriott
Howard,
Security Guard
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